エントロピーと知識のお話 2
前回の続き、
自然の摂理、物理法則に反して動いていくものがいくつかあると思う。
それは情報や知識など、我々の認識する3次元空間には形となって現れないものかも知れない。
知識や知性
前回でも例として挙げたガラスは自然界でも材料と条件が揃えば発生する可能性が十分高い。
地球という材料と条件で時間を欠けてかき回し続けると自然に出来るのだ。
それを維持するのは逆に難しく、偶然出来てもやがて砕けたり溶けたりしてガラスと言う状態ではなくなってしまう。
グラスに注いだ炭酸水のように、何もなさそうなところからゆっくりぷくーっと気泡が現れやがて十分大きくなるとゆらゆらと上昇して弾けて消えるのだ。
一度発生した物質や状態は、宇宙の物理法則でそのうち冷えて止まってしまう。
しかし知性はどうだろうか?
知性や知識はもちろん失われたり受け継がれなかったりすることもある。
しかしある一定の水準からはインフレに入りおそらく蓄積と拡大を続け、
一部が欠けたり失われることがあってもほぼ無限に形を保っていくのではないだろうか。
これは、ガラスはガラスを引きつけ合ったりして大きくなったり結晶の構造をより強固にしたりすることはない。
知性や知識は新しい知性を引きつけたり、くっついて大きくなりより強固にしたりもする。
見えない力が相互に働いている重力のようなものなのかも知れない。
一度発生した知性はあるレベルに達すると記録、拡散、計算等を繰り返しほぼ無限に巨大になるが、そこに実態があるわけではない。
人類は1000年前に比べて格段に賢くなっているし知性は拡大している。
しかし人間の姿や生物としてはなにひとつ変わってはいないのだ。
もう脳みそが爆発してしまいそうである。
ここまで来てどんどん頭が宇宙の方向にとんでいって妄想が加速していったのだった。
つづく。